ガイドヘルパー

障害者の訪問介護には、外出などを支援するサービスがあります。それは高齢者の介護保険にはないサービスです。ここでは、障害者ガイドヘルパーとは何か、どんな資格が必要なのか、特に全身性障害者ガイドヘルパーについて詳しく説明していきます。 障害者ガイドヘルパーとは、障害者の外出や移動を支援する専門職のことです。 障害者の自立や社会参加を促すために、大きな役割を担っています。 障害者ガイドヘルパーには、対象となる障害の種類によって、以下の5つの資格があります。

  • 移動支援従業者養成研修全身性課程(全身性ガイドヘルパー)
  • 移動支援従業者養成研修知的障害課程(知的障がいガイドヘルパー)
  • 移動支援従業者養成精神障害課程(精神障がいガイドヘルパー)
  • 行動援護従事者養成研修
  • 同行援護従事者養成研修

この中で、全身性ガイドヘルパーは、全身にわたる運動や機能障害を持つ方、四肢麻痺や筋力低下などの障害を持つ方、身体障害者手帳1級を持つ重度の障害を持つ方などを対象としています。 全身性ガイドヘルパーの主なサポート内容は、外出時の車いすの介助ですが、その他にも外出時の衣服の更衣介助や、ショッピング・娯楽などの外出支援、外出先での排泄等の介助も含まれます。

全身性ガイドヘルパーは、障害者の生きがいや楽しみの実現に貢献するやりがいのある仕事です。 全身性ガイドヘルパーになるには、どのような資格が必要なのでしょうか? 全身性ガイドヘルパーになるためには、「全身性障害者ガイドヘルパー養成研修」を修了する必要があります。 この研修は、各市町村が指定した事業者が実施しており、内容や時間数、受講料などは地域によって異なります。 一般的には、以下のようなカリキュラムで構成されています。

カリキュラム

  • ガイドヘルパーの制度と業務
  • 全身性障がい者の疾病・障がいの理解
  • 障がい者(児)福祉の制度とサービス
  • ホームヘルプサービス概論
  • ホームヘルパーの職業倫理
  • 障がい者(児)の心理
  • 移動支援の基礎知識
  • 基礎的な介護技術
  • 移動支援の方法

全身性障害者ガイドヘルパー養成研修の受講は、特にホームヘルパー2級以上の資格を持っていなければいけないなどの資格要件はなく、誰でも受講し資格を取得することが出来ます。しかし、介護福祉士や介護職員初任者研修などの資格を持っている場合は、一部の科目が免除される場合があります。

全身性障害者ガイドヘルパー養成研修を修了すると、障害者総合支援法に基づく「移動支援」などのサービスを提供することができます。 これらのサービスは、障害者の自立や社会参加を促すために、各市町村が行っている地域生活支援事業の一つです。

全身性障害者ガイドヘルパーは、障害者の外出や移動を支援することで、障害者の生活の質を向上させることができます。 また、全身性障害者ガイドヘルパーの資格は、介護の分野で仕事の幅を広げることができます。

以上、障害者ガイドヘルパーとは何か、どんな資格が必要なのか、特に全身性障害者ガイドヘルパーについて詳しく説明しました。 障害者ガイドヘルパーは、障害者の自立や社会参加を支援する専門職です。 障害者の外出や移動を支援することで、障害者の生きがいや楽しみの実現に貢献するやりがいのある仕事です。 あなたも障害者ヘルパーとして、ガイドヘルパーの仕事をしてみませんか?